皆さん、ケトン体とは聞いたことがありますか。
今回はファスティングをするにあたって覚えておきたいケトン体について紹介したいと思います。
知識を深めた状態でファスティングをすることで良いものとなり、効果を感じられ、
自分自身の体を見つめ直すきっかけになると思います。
ケトン体
ケトン体とは、ブドウ糖が体内から枯渇した状態の時に脂肪から作られる代替エネルギーです。ケトン体は速やかに脳や他の組織でブドウ糖の代わりに利用されます。私たちは食事からエネルギー供給ができない時に、体に蓄えた脂肪をエネルギーに変えることができるのです。
私たちのエネルギー源
私たちの体は主にブドウ糖・ケトン体の二つをエネルギー源としています。
供給源 |
体内のストック量 |
エネルギー効率 |
|
ブドウ糖 |
体外から摂取した炭水化物・甘いもの |
少ない (すぐに使い終える) |
悪い (瞬発的) |
ケトン体 |
主に体内に溜め込んだ脂肪 |
ブドウ糖の20倍 (供給量も安定) |
良い (持久力が高い) |
ブドウ糖とは、私たちが食事からしか摂取することのできない体のエネルギー源です。お米やパンなどの炭水化物、スイーツなどの甘いもの、野菜や果物にも含まれています。
私たちの体はブドウ糖から先にエネルギー源として使い、なくなったら脂肪をエネルギーに変える仕組みになっています。
歴史から見るエネルギーの話
人類が誕生した約700万年前〜農耕が始まる約1万年前まで、体にとって糖は貴重な栄養源でした。私たちの体は飢餓状態から逃れるために、たまに食べることのできた野菜や果物から得た糖をエネルギー効率の良い脂肪に変えて、長期間体に溜め込む仕組みを作り出しました。人類は非常に長い間、ケトン体(脂肪)エネルギーで生きてきたため、糖を摂ることに不慣れな構造になっています。私たちのエネルギー代謝は、ほとんどの祖先と変わっていないので、ケトン体で生きていくことは体にとっても自然なことです。なので現代人のようにブドウ糖ばかりでエネルギーを生み出してると身体を壊してしまうのです。
なぜファスティングをするとケトン体代謝になるのか
ファスティングの際は、数日間固形物を食べずに過ごすので、取り込むブドウ糖の量が減少します。ブドウ糖をエネルギー源としている間はケトン体はお休みしていますが、ブドウ糖が体の中から完全に消費されると、エネルギー源がケトン体に切り替わるので、ファスティングをするとケトン体代謝になるのです。
ケトン体のメリット
①痩せ体質になり、食欲も減る
ケトン体(脂肪)をエネルギー源にするため、痩せる&血糖値が上下しないので食欲も減ります。
②デトックス効果がある
毒素は脂肪に蓄積されることが多いので、ケトン体代謝になれば毒素も脂肪も燃やしてくれます。
③集中力アップ
血糖値の乱高下がないので、眠くなったりせず集中できます。
④イライラしにくい
インスリンの分泌と一緒にアドレナリンも分泌されるので、血糖値が乱高下していると気分の変動が起きやすいです。=ケトン体は血糖値の乱高下がないので気分も安定します。
⑤がんなど病気の予防
がん細胞はブドウ糖が大好きです。ケトン体には抗炎症作用、抗酸化作用があるので健康維持にも美容にも良いのです。
まとめ
これらからわかるようにファスティングをすることでケトン体代謝になると、さまざまな効果を感じられます。
胃腸を休められるだけでなく、毒素も排出されるうえ、病気の予防にも良いのです。
有害物質が身近にある時代です。ファスティングをして腸に溜まった毒素を排出して、健康への第一歩を歩みませんか。
健康であって初めて明るい未来を迎えられます。自分自身はもちろん、家族や大切な人も守りましょう。
守ろう家族。守ろう未来。
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