合成着色料
着色料は２つの種類に分けられています。
①天然着色料：天然のもの(植物や昆虫)から抽出されたもの
②合成(人工)着色料：化学的に合成された着色料はタール色素と呼ばれ、主に石油が原料
合成着色料の総称をタール色素と言います。19世紀後半にコールタール(石炭を加熱して分解した際の副産物)を原料として生成され、そこからタール色素と名付けられました。しかしこのコールタールは1915年に日本の病理学者が実験を行い、世界初の発癌物質と認定されました。
それから、タール色素の原料がコールタールから石油製品になりました。
タール色素は食品だけではなく医薬品や化粧品にも使われています。独特の化学構造を持っていて、アゾ結合やキサンテン結合といい、こういった化学構造を持った物質は発がん性や催奇形性(お腹の子供に先天性の障害をもたらす毒性)のあるものが多く、タール色素にもこの疑いがあります。
また、タール色素は自然界には存在しない物質です。体に取り込まれた場合に分解されにくく、ホルモンや免疫システムを乱す可能性もあるのです。
タール色素
食品添加物として認可されてるタール色素を紹介します。
青色系着色料
青色の植物や動物は自然界にはほとんど存在しません。人間の手で遺伝子組み換えで作られたものもあります。
青１/青２：急性毒性はないが、発がん性の疑いがある。
使われているもの→ブルーハワイ/清涼飲料水/お菓子/飴など
緑色系着色料
緑３：急性毒性はないが発がん性の疑いがある。
使われているもの→メロンソーダ/飴/清涼飲料水など
赤色系着色料
赤２：発がん性の疑いがある。妊娠率を低下させ、死産率を高める。
使われているもの→いちごシロップ/冷菓/清涼飲料水など
赤３：急性毒性は低いが、慢性毒性がある。タンパク質と馴染む性質。赤血球の数が減り、貧血を起こす可能性が高くなる。体で分解されにくい化学物質で自然界に存在しない。
使われているもの→かまぼこ/ケチャップ/焼き菓子/レッドチェリーなど
赤40：発がん性の疑いが強い。アレルギーを起こす可能性がある。
使用→キャンディー/チューイングガム/ジャムなど
赤102：発がん性の疑いがある。子供が蕁麻疹を起こす可能性がある。体の中で分解されにくく、細胞や遺伝子への影響がある。
使われているもの→梅/紅しょうがや福神漬け/ジャム/ゼリーなど
赤104：発がん性の疑いが強い。細胞の遺伝子を突然変異させる。使用を禁止している国も多い。
使われているもの→焼き菓子/生菓子/かまぼこ/ソーセージ/飴など
赤105：急性毒性は弱いが慢性毒性が認められている。
使われているもの→みつ豆/寒天/かまぼこ/ソーセージ/レッドチェリーなど
赤106：発がん性の疑いがある。細胞の遺伝子を突然変異させたり、染色体を切断する作用があることから細胞の癌化に関係している。肝臓に集まるので肝臓の細胞に悪影響をもたらす。使用を禁止している国も多い。
使われているもの→赤色の漬物/魚肉ソーセージ/桜エビ/ハムなど
黄色系着色料
黄４：自然界に存在しない化学合成物質のため、体内でうまく処理されずに下痢になる。細胞の染色体を切断する作用があり、細胞のがん化に関係がある。
使われているもの→たくあんなどの漬物/飴/和菓子/シロップ/練りウニなど
黄５：急性毒性は低いが、下痢や蕁麻疹を起こす。
使われているもの→清涼飲料水/お菓子/佃煮/漬物/農水産加工品など
白色系着色料
二酸化チタン：鉱物を食品添加物として添加している。クレヨンや陶磁器のツヤ出しに使われる。肺がん発症率が増加する。
使われているもの→チーズ/ホワイトチョコ/ヨーグルト/マシュマロなど
なぜ癌になるのか
なぜ細胞ががん化するのでしょうか。化学物質が細胞をがん化させるのは、その遺伝子にくっついて細胞が分裂する際に遺伝子の形を変えてしまうからです。そこで、細胞は突然変異を起こすことで異常な細胞になり、これが癌化に繋がっているのです。
癌の餌となっている一つでもある合成着色料を意識的に減らしてみましょう。
まとめ
様々な食品に合成着色料が使われていること、そしてどれだけ危険な食品添加物なのかはお分かりいただけたでしょうか。
添加物は国によって使用基準が異なります。中でも日本では使用が許可されている添加物の種類が世界でもトップクラスに多いです。そして一般的に安全とされている天然着色料であっても、アレルギーを起こす可能性があることも忘れてはいけません。どんな食品であっても必ず安全ということはないのです。自分自身が食べるものに責任を持ち、個人が判断をして食事をしなければいけません。皆さんは子供や家族に危険な食事をさせていませんか。守れるのはあなた自身です。
まずは危険性が明らかになっている添加物、着色料についてはできるだけ避ける生活をしてみてはいかがでしょうか。
皆さんの健康への第一歩の力になれれば幸いです。
守ろう家族。守ろう未来。
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