皆さん、自然治癒力とは何かわかりますか。
自然治癒力を高められると、病気や風邪、怪我などの治りが早く健康な身体でいられます。
そんな自然治癒力は食生活で高められるのです。今回はその方法について紹介していきます。
自然治癒力を高める食習慣
腸を元気にすれば免疫力は高まる
薬のいらない、病気にならない体を作るには免疫力を高めることが大切です。
免疫力を高める方法は、腸を健康にすることです。
腸の役割としては消化・吸収・排泄・免疫機能があります。
体内の各器官のルーツは腸にあり、肝臓・膵臓・腎臓といった臓器だけでなく、脳さえも腸から発生してできたものです。腸には脊髄に引けをとらないほどの神経細胞があることから「第二の脳」とも言われています。腸は人体最大の免疫器官であると同時に、最大のホルモン産生器官です。
この働きを高めることが体全体の免疫力を上げ、病気を寄せ付けない体を作ることにつながります。それには酵素をはじめとしたビタミン・ミネラル・食物繊維など腸の状態を整え、元気にする栄養素が含まれた生野菜や果物の摂取が大切です。
腸内細菌の役割
腸内細菌は私たちが摂り込んだ食物の一部を主な栄養源として消化や代謝を行っており、善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3つに分類されます。
善玉菌(乳酸菌やビフィズス菌)・・・病原菌をやっつける/有害物質や発がん物質の分解・排泄/腸内pHの調整/腸の蠕動運動を促す/ビタミンやホルモンをつくる/酵素の働きを高めるなどの働き
悪玉菌(大腸菌やウェルシュ菌)・・・発がん性物質や毒素などの有害物質を作り出し、腸内を腐敗させる/有害物質が腸から吸収されると、血液を汚して、高血圧や動脈硬化、肝機能障害、アレルギーなど病気の原因となるうえ、体を老化させる。ですが体内に侵入したコレラ菌や赤痢菌を撃退するなど悪玉菌にしかできない働きもあるので、単純に悪玉菌がなくなればいいわけではありません。
日和見菌・・・善玉菌・悪玉菌どちらか勢いがある方の味方をします。
腸内細菌のバランスは私たちの健康に大きく影響しており、
「善玉菌3:悪玉菌1:日和見菌6」 が理想と言われています。
この割合は食生活に直接左右されます。消化の悪いものを食べ続けたり、食べ過ぎを繰り返していると悪玉菌が増加し、免疫力が弱まり、自然治癒力の低下に繋がります。
また、薬は酵素の働きを邪魔して腸を荒らします。中でも抗生物質は病気の原因となる細菌だけでなく、腸内の善玉菌まで殺してしまうため飲み続けると体調が悪化し、新たな病気を引き起こします。
酵素食が体を元気にする
薬は症状だけに目を向けた対症療法でしかありません。
「薬」を使えば病気によって起きている発熱/痛み/咳/下痢などの症状は一時的には和らぐかもしれません。ですが、これらの症状はウイルスや細菌などの病原体を撃退しようとする体の防御反応であり、症状を無理に抑え込むことでかえって病気が長引いたり悪化することもあります。
これに対して「酵素」は症状や病気の原因を取り除き、体を根本から治します。(根本=腸と考えられます)私たちの体にある100兆個の細胞は、すべて腸から吸収された栄養素によって作られています。悪い食事によって悪玉菌が増えたり腸が炎症を起こすと、毒素や未消化物が吸収されて血液が汚れます。汚れた血液は、細胞や組織を傷つけ、やがて病気を引き起こします。
血液も細胞も腸の状態が良いと活性化されます。「腸・血液・細胞は三位一体」であり、根本となるのが腸です。
食物繊維は万能薬
食物繊維は便秘解消以外にも生活習慣病やがんをはじめ、様々な病気に予防・治療効果があり、食べる万能薬と言われるほど優れた栄養素です。食物繊維は水に溶けるか溶けないかによって水溶性と不溶性に分けられます。
水溶性食物繊維
水に溶けるとネバネバしたゼリー状になり、コレステロールから作られる胆汁酸やコレステロールそのものを吸い取って便として体外に出します。これによって血液中のコレステロールが増えすぎることがなくなり、高脂血症や動脈硬化の予防・改善に繋がります。またナトリウムも体外に排出してくれるので、高血圧の予防にも効果的です。これらは全て血流の改善に繋がることから、新陳代謝も活発になり、病気に対する抵抗力が高まります。さらに水溶性食物繊維は糖分の吸収を緩やかにし、血糖値を急上昇するのを防いで糖尿病の予防・改善そして生活習慣病にも効果的です。
水溶性食物繊維が含まれる食べ物
キャベツ、大根などの野菜/りんごやみかんなどの果物/昆布やわかめなどの海藻類など
不溶性食物繊維
水分を吸収すると数倍から数十倍にも膨れ上がり、腸壁を刺激して蠕動運動を活発にすることから、便秘解消に効果があります。また、善玉菌が作り出したものや食べ物と一緒に取り込まれた化学物質や重金属など、有害物質や発がん物質を体の外に出してくれます。これにより腸内が綺麗に掃除されるので、大腸がんの予防効果にも繋がります。
不溶性食物繊維が含まれる食べ物
ごぼうやブロッコリーなどの野菜/えのきや椎茸などのきのこ類/さつまいもなどの芋類/小麦やふすま、とうもろこしなどの穀類/大豆やインゲンなどの豆類
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスは6:4ぐらいが理想と言われています。
短鎖脂肪酸は唾や涙から胃液やすい液、胆汁まで全ての体液・粘液の材料になる有機酸で、抗がん作用もあります。この有機酸も善玉菌の発酵作用によって食物繊維を原料に作られています。また免疫に消化、ビタミンやホルモンの産生、酵素の活性化、腸内細菌の栄養源全てに食物繊維が関わっています。
食物繊維をしっかり摂っていれば、腸内環境が整い、酵素の働きが高まります。これにより体の調子が良くなり、病気への抵抗力がアップして、生活習慣病をはじめあらゆる病気と無縁でいられます。食物繊維を摂るコツは、たっぷりの野菜に果物、海藻類、豆類、芋類などを加えることです。また熱にも強いので、煮たり茹でたりすることで量をたくさん摂れます。
まとめ
自然治癒力を高めるには食生活がいかに大切かお分かりいただけたかと思います。
現代の食事は自然なものではなく、加工品やインスタント食品など手軽に食べれるもので溢れています。ですが、それらの食べ物では栄養が足りないのです。
身体は食べたものでできています。野菜や果物など栄養が豊富で食物繊維が含まれているものを食べるなど意識することだ大切です。食べるものに責任を持ち、健康な身体を作りましょう。
そして自分自身だけでなく家族や大切な人を守りましょう。
守ろう家族。守ろう未来。
コメント